ぶぶ漬けの女

机の上でこねくりまわしたもの

成人式に花魁衣装を着てる女は歴史も知らないバカ

成人式に花魁

いつ頃からかは忘れたけれど、成人式に花魁風の衣装を着て参加する人が出始めた。

それから毎年のように花魁風衣装を纏った成人を迎える女性はあちこちに出没しているのをニュースなどで目にする。

 

彼女たちは花魁がどういう立場にあった人で、どのような暮らしをしていたのか知っているのだろうか?

それを知っていたらハレの日である成人式で、花魁風衣装でドヤ顔して騒げないと思うのだが。

 

さくらん

 

映画「さくらん」など一部を見て、衣装の華やかさ、妖艶で美しい化粧を施し煙管をくねらす様を見て、綺麗でカッコいいという思いからやっているのでしょう。

また高い下駄を履いて足を八の字のくねらせて歩く花魁道中の様子も、それだけ見たら非常に華やかで美しく見えます。

花魁が使う言葉、「わちは〇〇〇でありんす」などの独特の言い回りも新鮮で素敵に聞こえるのかもしれません。

 

花魁は現代の娼婦

映画「さくらん」は原色の映像美で花魁の悲惨さはそれほど描写されていなかった気がしますが、名作「吉原炎上」では美しさ、艶やかさはもちろん、その悲惨さが描写されていて十代の頃に見ましたがあまりに衝撃でした。

 

「吉原炎上」の冒頭のナレーションはあまりに有名です。

男が通う極楽道、娘が売られる地獄道

 

花魁は現代の高級娼婦にあたり自らなりたいと望んだのではなく、その多くは売られてきた娘たちです。

親の借金を返すためだったり、家族の生活のためにわけも分からないまま金銭と引き換えにその身を売られる。

そこに自分の意志などありません。

 

華やかな衣装に身を包んでいても、遊女たちは男たちに買われ、性病を患い、不衛生な環境で心身共に劣悪な状態になっても、自分のためではなく親のため家族のために身を削って働かなければならなかったです。

そこから逃げることは出来ません。

遊女を身請けする金持ちの旦那など滅多にいるものではなく、歳をとって借金を返すことが出来なければ用済みだと捨てられる悲惨な世界。

 

 

男に買われる女を自ら望む行為

実在した同じ女である遊女として生きた人々のことを少しでも知れば、成人式でその格好だけを真似て騒げるはずがない。

 

フェミニストがどうとかよく目にするけれど、成人式に花魁風衣装はこれの逆をいってるわけです。

女が美しく着飾り店に並び、男がそれを物色して買う。

花魁(遊女)は男に選んで貰い、買ってもらう立場である。

それを模倣しているのだから、女性の自由だ、権利だ、人権だとは真逆である。

 

花魁(遊女)がどのような扱いを受けていたか、どのような人生を生きていたかを知らず、”成人式”にて”花魁”風の衣装を着て騒ぐ人たちは花魁(遊女)を冒涜しているようにも見えます。

歴史を知りながらもそのような衣装を着ている人には何故なのか理由を問いたい。

 

日本人の女は娼婦になりたがっていると外国人に揶揄されそうな案件である。

私は毎年、花魁風衣装に身を包む彼女たちを見て眉を顰めるしかない。

 

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飛田の子: 遊郭の街に働く女たちの人生 (徳間文庫カレッジ)

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